マウスウォッシュと歯磨きってどっちが良いのかな
今回は歯の健康について考えて行きましょうか。歯の健康を保つためのchobiさんの疑問に答えてみましょう。
8020運動
8020(ハチマルニマル)運動という言葉をご存知だろうか。80歳になっても自分の歯を20本以上残そうという厚生労働省と日本歯科医師会が推進している運動である。
食べものを食べてとても美味しい、または美味しいと感じた人は20本以上自分の歯がある人というデータもあり、生涯にわたり自分の歯が残る事が歯の健康を考える上でとても大事である。
『生涯、食べる楽しみを味わってほしい』という願いも込めて始まった運動であり、40歳まで28本、60歳まで24本、80歳まで20本、歯を残そうというのが目安となる。
歯の役割
まずは、歯の役割について確認しよう。
- 食べもの等を噛み砕く消化器
- 顔の形を整え、表情を豊かにする
- 発音を助ける
- 噛みごたえを感じたり、味わう
- 姿勢を保ちバランスをとる
- 噛む事で脳に刺激を与える
食べるため以外にも歯の役割が沢山あるが、ここでは食べることに焦点を当てて話を進めよう。
三大欲求である食欲は、人間の身体を保つためのエネルギーを摂る上で重要である。それを可能にするのが食べ物を噛んで消化、吸収する過程である。
現代では、栄養だけ取ろうとすれば栄養剤や栄養ドリンクで噛まなくてもとれるかもしれない。しかし、美味しい食事を摂ろうとするとどうだろうか。人は視覚、臭覚、触覚など五感を使い、噛みごたえ等食感を味わう事で美味しいと感じてもいる。飲み込むだけの食事では美味しさは半減するのだ。
また、健康を考えると噛むことは重要で、噛むことで唾液はでる。その唾液は消化を助けるだけでなく、口を清潔にも保つのである。
健康な歯を保つためには
では、本題である健康な歯を保つためにはどうしたら良いかであるが、歯を清潔に保つしかない。つまり、良く噛む事とともに歯磨きとマウスウォッシュをするしかないのである。
歯が抜ける原因
歯が抜ける原因には、大きく2つある。
①歯周病
細菌が歯茎(歯肉)に炎症を起こし、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしていく病気である。
歯と歯ぐきの間に、磨き残した歯垢(プラーク)が蓄積し、歯垢の中に細菌が増殖、その細菌の出す毒素や酵素が歯肉に炎症を起こし歯肉炎となる。歯肉炎の段階なら、歯みがきをきちんと行うことで改善することができる。しかし、さらに悪化して、歯周ポケットと呼ばれるみぞができたり、歯を支える骨まで溶けたりする「歯周炎」(歯槽膿漏)になると、元に戻すことはできない。
②虫歯
虫歯の病原菌が栄養である食べかすや糖分により増殖すると、プラークと呼ばれる歯垢を作り出す。同時に酸も作りだし歯を溶かして虫歯になる。
歯の健康を保つために
- 食べ物をよく噛んで食べる
ものをよく噛むと唾液も出て、唾液が口の洗浄を助けてくれる。
- 歯磨きをきちんとする
毎食後3回しっかり歯磨きをする。特に菌が増殖しやすいのは就寝後のため、就寝前は念入りにして歯垢を落とす。
歯と歯の間、歯と歯肉の間が歯垢が溜まりやすいのでそこをしっかり磨く。歯磨きだけだと磨き残しやすいのでデンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュと合わせると効果的である。しかし、歯磨きではないと歯垢除去はできても歯垢が歯石となってしまっているとマウスウォッシュでは落ちない。歯磨きと他の併用が良い。
- 定期健診、定期的な歯医者でのクリーニング
大人の虫歯や歯周病は痛みが少なく、気づいた時にはかなり症状が進行していることもあるので年に1.2回は定期健診、クリーニング、歯石除去をする必要があるようだ。
歯は美味しく食べるためにとても大切です。いつまでも歯の健康を保ち、美味しく食べられるようにしましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました!