平均寿命と健康寿命
人生100年時代という言葉がよく聞かれるようになった背景には、日本の高齢化率の上昇と健康が深く関係しています。今、日本は超高齢社会にあるといえます。
65歳以上の人口が全人口の7%を超えると高齢化社会、全人口の14%を超えると高齢社会、全人口の21%を超えると超高齢社会といい、日本は2007年に超高齢社会に突入しました。
その中で問題視されたのが、平均寿命と健康寿命との隔たりです。
- 平均寿命とは…その年に誕生した子供が何年生きるかを推計したもの
- 健康寿命とは…健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
2018年の厚生労働省の平均寿命データによると
男性 80.98歳
女性 87.14歳
2016年のデータの健康寿命データによると
男性 72.14歳
女性 74.79歳
とデータに年代差があり本来、単純比較は出来ないですが比較してみると男性で8.84歳の差、女性で12.35歳の差があります。
この隔たりが大きければ大きいほど、健康ではない期間が長くなります。
その健康ではない期間が長ければ、それだけ介護が必要になったり、医療費が嵩みQOLも下がります。
そこで行政では健康日本21という施策を打ち出し進めています。
健康日本21
「健康日本21 (第二次)」は、「個人の生活習慣の改善 」だけでなく、「 個人を取り巻く社会環境の改善 」という視点を加え、この2つのアプローチから「 すべての国民が 共に支え合い、健やかで心豊かに生活でき る活力ある社会の実現 」をめざす国民の健康づくり運動のこと。
健康日本21の基本的な方向
- 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
- 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCD(非感染性疾患) の予防)
- 社会生活を営むために必要な機能の維持及び向
- 健康を支え、守るための社会環境の整備
- 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康に 関する生活習慣の改善及び社会環境の改善
さらに具体的な数値目標が53項目あります。
具体な取り組みには
- 健康づくりの情報提供
- 食生活の環境整備
- こころの病気への対応
- タバコ、アルコール対策
- その他、予防のための適切な運動の推進
などがあげられます。
今、健康に対する関心は高まっています。
取組みの中でも、個人の生活習慣の改善だけでなく、個人を取り巻く社会環境の改善という視点が加えてられているのか、まずは健康とは何かを考える必要がありそうです。
次回、健康とはということに焦点を当てて考えていきたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。